
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群
眠っている間に呼吸が止まってしまう病気です。
ひと晩(7時間)の睡眠中に無呼吸(10秒間以上呼吸をしていない)が30回以上ある、または、1時間あたり無呼吸が5回以上ある場合に睡眠時無呼吸症候群とされます。睡眠時無呼吸症候群は、自分ではなかなか気づくことができない病気です。現在治療中の方の中には、ご家族や周囲の人から「いびき」を指摘されて医療機関を受診した方もいます。
ご家族のいびきや寝ている間の無呼吸に気づいたら、まずは本人へ伝えましょう。寝ている間の無呼吸は日中の活動にさまざまな影響を及ぼすことから、「もしかしたら?」と思ったら早めに当院にご相談ください。
いびきや無呼吸などの症状があっても「疲れているから」、「いつものこと」と思ってそのままにしていませんか?いびきや無呼吸の症状によって適切な睡眠がとれていない状態が続くと、高血圧や脳卒中、不整脈、糖尿病などさまざまな疾患の発症リスクが増加するといわれています。
※心不全患者様の約3割に睡眠時無呼吸があるとの報告があります。また、脳卒中になって脳に後遺症がある方や腎不全の方に睡眠時無呼吸が起こるケースもあります。
があります。
また、睡眠時無呼吸症候群は酸素の値が低くなることなどが影響して高血圧、糖尿病、心不全、脳卒中、心筋梗塞、うつ病などさまざまな病気のリスクが高くなることが知られています。それに加えて心臓由来の突然死との関連も報告されています。
当院から業者に依頼をさせていただき、業者から患者様に日程相談の上検査キットが届きます。 パルスオキシメーターを手に装着して、眠っている間の酸素飽和度と脈拍を測定します。説明書通りに検査を行い、検査が終わりましたら検査キットを返送していただきます。 このパルスオキシメーターの検査で、呼吸が10秒間以上止まる無呼吸や、酸素飽和度が平常時よりも3~4%以上低下する低呼吸が1時間あたり5回以上ある場合、睡眠時無呼吸があると診断されます。 簡易検査で重症度が高い場合にはCPAP(シーパップ)治療が必要と判断されます。
CPAP(シーパップ)での治療を行います。マスクなどを介して空気を押し込むことで酸素を確保します。CPAP療法を行った患者様は、無呼吸・低呼吸・いびきの消失、低酸素状態の改善、睡眠の質の向上や日中の眠気が解消するとされています。またCPAP治療を行うことで心臓や脳の合併症の予防・改善や寿命の改善、交通事故リスクの軽減などが報告されています。 ただ、装着開始直後には不快感が強い患者様もいらっしゃいますのでその場合には短い時間から慣らしていくなどお一人お一人の状況に合わせて相談しながら進めていくことが重要です。 そういったこともふまえて原則的には月に1回の受診をお願いしております。